Lenovo ThinkPad P14s 14.5" P14s Gen 5 Black 2024 Review
ThinkPad P14s Gen 5は、エンジニアやプログラマーのための頑丈な道具。必要な性能とポートを全部詰め込んだ代わりに、映像美はバッサリ諦めた、割り切りのモバイルワークステーションです。
30秒まとめ
Core Ultra 7と32GBメモリを積んだ14.5型のモバイルワークステーション。ボディはタフで、ポートも多く、拡張性も十分。ただしディスプレイが弱く、ゲームやクリエイティブ用途には不向き。仕事道具として割り切れるエンジニアや開発者に刺さる一台です。
概要
Lenovo ThinkPad P14s Gen 5は、モバイルワークステーションを探しているエンジニアやCADユーザー向けの14.5インチノートパソコンです。Core Ultra 7 155Hプロセッサ、32GBのDDR5メモリ、1TB NVMe SSD、そしてNVIDIA RTX 500専用グラフィックスを搭載し、持ち運びできる筐体に詰め込んでいます。私たちのデータベースで見ると、ポートの豊富さは上位8%、メモリも上位13%と、拡張性や接続性を重視するプロ向けの構成です。ただし、価格はベンダーによって$2,202から$423,048と途方もない開きがあり、後者は明らかな誤記載ですが、実際の相場は2,200ドル前後です。
このマシンは「学生向け」82点、「クリエイター向け」81.9点と総合的に高いスコアを叩き出していますが、ゲーミングは74.7点と弱点。つまり、重い3Dレンダリングや高リフレッシュレートのゲームを想定している人は、最初から選択肢から外した方がいいでしょう。でも、ISV認証が必要な業務アプリやプログラミング、2D CADなら十分すぎる性能です。
最大のアピールポイントは、ThinkPadらしい堅牢なボディとアップグレードのしやすさ。ユーザーの声でも「頑丈で高速」「メモリとSSDを自分で増設できる」と好評です。一方で、45% NTSCのディスプレイは発色が渋く、クリエイティブ用途には物足りません。写真編集や動画制作で色精度を求めるなら、外部モニターはほぼ必須です。
パフォーマンス
Core Ultra 7 155Hは16コア22スレッドで、処理性能は同クラスのノートパソコンの中で上位25%に入ります。実際の使用感としては、Visual Studioでのコンパイルや複数の仮想マシンを立ち上げてもストレスを感じません。32GBのDDR5 RAMは上位13%の大容量で、ブラウザのタブを大量に開いたり、メモリを食う解析ツールを使う場合にも余裕があります。1TB SSDも十分ですが、読み書き速度はミドルレンジ。
RTX 500はエントリーレベルのプロ向けGPUで、4GBのVRAMは正直心もとないです。3D CADのビューポート操作や簡単なレンダリングには耐えますが、Blenderでのパストレーシングや4K動画のエフェクト処理になると息切れします。ゲーム性能も同様で、軽いeスポーツタイトルならともかく、最新のAAAを快適にプレイするのは無理。ただし、消費電力が低いため、75Whバッテリーとの組み合わせで意外とバッテリー持ちが良いのは救いです。
メリットとデメリット
Pros
- ミルスペック準拠の頑丈なボディ 93th
- Core Ultra 7と32GB RAMで軽快な動作 88th
- ユーザーによるRAM/SSDの換装が容易 81th
- Thunderbolt 4×2、HDMI 2.1、有線LANなどポートが超充実 80th
- キーボードの打鍵感が良く長時間作業に向く
Cons
- ディスプレイが45% NTSCと色域が狭く、輝度も300nit止まり
- RTX 500のVRAM 4GBでは3Dレンダリングで非力
- Webカメラの画質が悪く、会議では不満が出る
- 60Hz駆動でスクロールやゲームでの滑らかさに欠ける
- 価格帯にばらつきがあり、購入時に注意が必要
ユーザーの声
スペック
全スペック一覧
Processor
| CPU | Intel Core Ultra 7 155H |
| Cores | 16 |
| Frequency | 1.4 GHz |
| L3 Cache | 24 MB |
Graphics
| GPU | NVIDIA RTX 500 |
| Type | discrete |
| VRAM | 4 GB |
Memory & Storage
| RAM | 32 GB |
| RAM Generation | DDR5 |
| Storage | 1 TB |
| Storage Type | NVMe SSD |
Display
| Size | 14.5" |
| Resolution | 1920 (Full HD) |
| Panel | IPS |
| Refresh Rate | 60 Hz |
| Brightness | 300 nits |
| Color Gamut | 45% NTSC |
Connectivity
| USB-C Ports | 2 |
| USB Ports | 2 |
| Thunderbolt | Thunderbolt 4 |
| HDMI | HDMI 2.1 |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E |
| Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
| Ethernet | Gigabit Ethernet |
Physical
| Weight | 1.6 kg / 3.5 lbs |
| Battery | 75 Wh |
| OS | Windows 11 Pro |
コストパフォーマンス
正式なメーカー希望小売価格は不明ですが、実売価格は$2,202からという調査結果が出ています($423,048という数字は明らかにシステムエラーなので無視してください)。このスペックで2,200ドル前後なら、ThinkPadブランドの信頼性やISV認証を考慮すると悪くありません。同価格帯の一般向けノートPCと比べると、ディスプレイやGPUの華やかさでは劣りますが、耐久性やサポート、ポート類の豊富さといった「縁の下の力持ち」要素に重きを置くなら、しっかり元が取れる一台です。もし2,000ドル未満で見つけられたらラッキーだと思っていいでしょう。
Price History
競合製品との比較
まず、Apple MacBook Pro M4 Maxと比べると、ディスプレイの品質やGPU性能で完全に水をあけられています。MacBook ProはMini-LEDで色域も広く、M4 MaxのGPUはRTX 500の数倍の性能です。しかし、その分価格も3,000ドル以上と高く、Windows固有の業務ソフトやポートの多さではThinkPadに軍配が上がります。
ASUS ROG Flow GZ302EA-XS99のようなゲーミング2in1は、RTX 4060/4070を積んでいるためグラフィック性能では圧勝ですが、筐体の堅牢さや業務向けの信頼性ではThinkPadに分があります。MSI PrestigeやSamsung Galaxy Book5 Proは、より薄型で有機ELディスプレイを搭載しているケースが多く、見た目の美しさやコンテンツ消費を重視するなら魅力的。逆に、HP ZBook Ultra G1aは同じワークステーション同士の競合ですが、P14s Gen 5の方がポートやキーボードで好みが分かれるでしょう。結局、このマシンは「華やかさ」より「道具としての安心感」を取る人向けです。
| Spec | Lenovo ThinkPad P14s 14.5" P14s Gen 5 | Apple MacBook Pro M4 Max | ASUS ROG Flow GZ302EA-XS99 | MSI Prestige PRE13EVOA2088 | Samsung Galaxy Book5 Pro NP940XHA-KG3US | Dell Premium LDA14250-7667SLV-PUS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 155H | Apple M4 Max | AMD Ryzen AI Max+ 395 | Intel Core Ultra 7 258V | Intel Core Ultra 7 256V | Intel Core Ultra 7 255H |
| RAM (GB) | 32 | 64 | 128 | 32 | 32 | 32 |
| Storage (GB) | 1024 | 8192 | 1024 | 1000 | 1000 | 1000 |
| Screen | 14.5" 1920x1200 | 14.2" 3024x1964 | 13.4" 2560x1600 | 13.3" 2880x1800 | 14" 2880x1800 | 14.5" 3200x2000 |
| GPU | NVIDIA RTX 500 | Apple (40-Core) | AMD Radeon | Intel Arc | Intel Arc | Intel Arc |
| OS | Windows 11 Pro | macOS | Windows 11 Pro | Windows 11 Home | Windows 11 Home | Windows 11 Home |
| Weight (kg) | 1.6 | 1.6 | 1.2 | 1 | 1.2 | 1.7 |
| Battery (Wh) | 75 | 72 | 70 | - | 15 | 62 |
| Compare | Compare | Compare | Compare | Compare |
| Product | Cpu | Gpu | Ram | Port | Screen | Compact | Storage | User Sentiment | Reliability | Social Proof |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Lenovo ThinkPad P14s 14.5" P14s Gen 5 | 75.7 | 58.6 | 87.5 | 92.6 | 63.1 | 55.7 | 81.3 | 77.7 | 78 | 79.6 |
| Apple MacBook Pro M4 Max Compare | 91.5 | 18.3 | 96.3 | 80.2 | 98.9 | 66.7 | 99.7 | 94.3 | 95.9 | 99.2 |
| ASUS ROG Flow GZ302EA-XS99 Compare | 95.1 | 80.2 | 99.9 | 77.7 | 89 | 92.5 | 81.3 | 0 | 57.9 | 99.2 |
| MSI Prestige PRE13EVOA2088 Compare | 62.7 | 64 | 80.8 | 83.5 | 89.7 | 95.3 | 73.3 | 94.3 | 57.9 | 86 |
| Samsung Galaxy Book5 Pro NP940XHA-KG3US Compare | 66.1 | 64 | 80.8 | 66.8 | 93 | 84.9 | 73.3 | 89 | 78 | 94.4 |
| Dell Premium LDA14250-7667SLV-PUS Compare | 84.5 | 64 | 90.2 | 73.1 | 95.8 | 54.8 | 63.6 | 89 | 31.5 | 94.4 |
よくある質問
Q: ThinkPad P14s Gen 5はプログラミングに向いていますか?
はい、Core Ultra 7と32GBメモリ、そして快適なキーボードのおかげで、長時間のコーディングや仮想環境の実行に最適です。コンパイラのビルド時間も短く、メモリ不足に悩むことはまずありません。
Q: このモデルはメモリやSSDを自分で増設できますか?
可能です。ユーザーによるRAMやストレージの換装を想定した設計で、裏蓋を開けて簡単にアクセスできます。そのため、後から必要に応じて容量を増やせます。
Q: 写真編集や動画編集に使えますか?
写真編集には厳しいです。ディスプレイの色域が45% NTSCと狭いため、正確な色調整が難しく、輝度も高くありません。動画編集も、RTX 500のVRAMが4GBしかないため、4K素材のプレビューやエフェクト適用でもたつくことがあります。
Q: Lenovo ThinkPad P14s Gen 5とMacBook Proはどちらが良いですか?
ディスプレイ性能とGPUのパワーではMacBook Pro M4 Maxに大きく劣りますが、Windowsが必要な業務ソフトや有線LAN、Thunderbolt以外のUSB-Aポートの豊富さではP14sが勝ります。また、P14sの方が価格を抑えられる場合が多いです。
おすすめできない人
このマシンは、色が命のフォトグラファー、4K動画を毎日扱うビデオエディター、そして最新ゲームを快適に遊びたい人にはまったく向いていません。ディスプレイの色域が狭く、GPUも非力だからです。そういった用途なら、より色精度の高い有機ELパネルを搭載したSamsung Galaxy Book5 Proや、強力なGPUを持つASUS ROG Flow、あるいはMacBook Proを検討するのが賢明です。また、1.6kgを重いと感じるモバイルワーカーも、より軽量なMSI Prestigeシリーズを選んだ方が幸せでしょう。
総評
Lenovo ThinkPad P14s Gen 5は、現場で壊れにくく、必要な時にパーツを交換でき、ソフトウェアの互換性を最優先したいプロフェッショナルのためのノートPCです。CAD、プログラミング、データ分析といった業務で毎日8時間以上使うなら、信頼性と操作性で十分に答えを返してくれます。
ただ、4K動画編集や3Dアニメーション、あるいはゲームを楽しみたい人には、はっきりおすすめしません。ディスプレイとGPUがボトルネックになり、ストレスが溜まるだけです。「仕事用として割り切れるかどうか」が購入の分かれ目。割り切れるなら、このマシンは長く使える相棒になるでしょう。